著者
室井 高城
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.68-73, 2009-02-20 (Released:2017-06-30)
参考文献数
6
被引用文献数
1

私たちが化学の実験で最初に眼にするのは硫酸,硝酸,アンモニア水溶液などの無機薬品である。これらの強い酸,塩基の性質に驚いて化学への興味をかきたてられた者は多い。今でも学校の実験室でこれらの化学品を合成したことが色濃く思い出される。しかし,これらの無機薬品の工業的製法は実験室とは全く異なっている。筆者は在学中,硫酸やアンモニアを合成している無機化学工場で工場実習を行ったことがあるが規模の大きさに驚かされた。それから約40年が経ち,今では,原料事情や経済変動により当時の硫酸工場もアンモニア工場も操業を停止してしまい工場の跡形もない。この100年の間に硫酸,硝酸,アンモニア共に原料事情と需要動向は大きく変遷した。又,触媒技術の開発とプロセス技術進展により以前のプロセスとは違ったものとなってきた。これらの化学品の最新の製造プロセスについて知ることは化学に携っている者にとって興味深いものと思う。

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