- 著者
-
石渡 明弘
- 出版者
- 公益社団法人 日本化学会
- 雑誌
- 化学と教育 (ISSN:03862151)
- 巻号頁・発行日
- vol.61, no.8, pp.400-403, 2013-08-20 (Released:2017-06-30)
- 参考文献数
- 15
水素(H)の同位体である重水素(^2H,D)を利用した様々な化学・生化学的応用が広がっている。重水素の発見より約90年の月日が経つ(そろそろ一世紀を迎えようとしている)が,その重水素について,発見の経緯を少し述べた後に,同位体効果を利用した研究,質量分析,核磁気共鳴分光分析での利用と,反応解析などへの重水素標識の応用研究について,生体関連分子の化学の観点から紹介する。