著者
永田 和宏
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.82-83, 2016-02-20 (Released:2017-06-16)

我が国独特の砂鉄製錬法であるたたら製鉄で造った和鉄は,表面がFeOや黒錆び(Fe_3O_4)で覆われることで錆びはほとんど進行しない。和鉄中の過飽和酸素が加熱や湿気などを契機に分解し瞬時に緻密な膜で覆われる。たたら製鉄や大鍛冶の脱炭工程,小鍛冶の工程で,1,500℃以上の固液共存状態で酸素を吸収し,急冷凝固して酸素は過飽和に固溶する。

言及状況

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2011年の記事。純高純度鉄!これは何に使われる素材なんでしょう? わけのわからないまま気になるものを集める私。昔からなんです。気にしないでください。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/kakyoshi/64/2/64_KJ00010251616/_pdf

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@QPP012 和鉄の錆びにくさ https://t.co/8Fm5FnP85A
@mydreamislost たたらで作る鉄は高炉法に比べて錆びにくいみたいですね。 (著者の永田氏はたたら製鉄の研究をずっとしてる金属工学者) https://t.co/BagZobS7Sb
https://t.co/PBS74Cz4EG >たた ら製 鉄 で 造 っ た和鉄 は ,表面 が FeO や 黒 錆び (Fe304 ) で覆 わ れ る こ と で 錆び は ほ とん ど進行 しな い 。    砂鉄利用の鉄製品が錆難いと言うのも 日本で此れが多用された理由と言う可能性も有るのかだが
@6miyu_koame6 https://t.co/iURPdXrz6O
@arton 錆も酸化なわけで確かにその文だけだと謎ですが、ググったところ錆の一種である黒錆が腐食を防ぐ安定した層を作るのが錆びない原因だそうで、酸素過飽和にするのはその黒錆を作るためだそうです: https://t.co/Cvv14xX2tV アルミが(酸化被膜の層により)腐食に強いのと似た理由だったんですね…

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