著者
若倉 雅登
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.142-143, 2017-03-20 (Released:2017-09-01)
参考文献数
3

快適な視覚は眼球だけでなく,ものを見る準備や,見た対象物を認知するまでの高次脳を含めた機構が健常な場合に得られる。ところが,この機構を乱す原因のひとつに薬物がある。とりわけベンゼン環とジアゼピン環を持つベンゾジアゼピン系薬物とその類似薬の連用は,視覚の高次脳機構を乱す可能性が高い。すでにそれは薬物性眼瞼けいれんとして報告しているものを含め,羞明(眩しさ),眼痛,霧視など視覚のノイズを発現させることを報告し,「ベンゾジアゼピン眼症」として広く認知されるべきである。

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@pu_kku3 リスクを知って頂きたいですね #眼瞼痙攣 日本国内には、推計20-30万人の患者がいるとされる 若年では #薬物性 の可能性があり3割程度は #睡眠薬 #抗不安薬 に使われるベンゾジアゼピン系の薬物によるもの https://t.co/j4K52uoEES https://t.co/keBW5GFDYa https://t.co/FI3SCreqY9 #眼球使用困難症
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