著者
岩敷 友梨加 蘭 悠久
出版者
日本顔学会
雑誌
日本顔学会誌 (ISSN:13468081)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.32-40, 2023-12-26 (Released:2023-12-26)
参考文献数
10

本研究の目的は、アイラインの色が顔画像の目と目を模した図形の知覚的な大きさに与える影響を検討することであった。本研究で用いたアイラインの色は、アイラインなし、黄、橙、桃、赤、紫、青、緑、茶、および黒の10種類であった。アイラインの引き方は上+下1/3条件と全周囲条件の2種類であった。実験参加者はアイラインなしの顔画像の目全体(あるいは図形)の知覚的な大きさを100としたとき、アイライン(あるいはアイラインを模した色)なしあるいはありの顔画像の目全体(あるいは図形)の大きさがどれくらいの大きさに見えるかをこたえた(マグニチュード推定法)。実験1の結果はアイラインの色が顔画像の目の知覚的な大きさに有意な影響を与えたことを示した。実験2の結果はアイラインを模した色が目を模した図形の知覚的な大きさに有意な影響を与えたことを示した。アイラインの色とアイラインを模した色が顔画像の目と目を模した図形の知覚的な大きさに与えた影響の傾向は異なった。アイラインの色が目の知覚的な大きさに与えた影響は顔に特有の現象であることが示唆された。

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PDFあり。 ⇒岩敷 友梨加, 蘭 悠久 「アイラインの色が目と目を模した図形の知覚的な大きさに与えた影響」 『日本顔学会誌』23巻2号 (2023) https://t.co/mlHQkOjUww

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