著者
石岡 恒憲
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.22-28, 2012-06-01 (Released:2014-09-01)

従来の紙筆テストに替わって行なわれつつあるコンピュータによる作文テストについて,NAEP(全米学力調査)を例にとり,その仕様や電子化の背景,及び自動採点されない理由について考察する。またNAEPで実施されていない作文の自動採点について,GMAT(Graduate Management Admission Test)やMCAT(Medical College Admission Test)で使われている,代表的な採点システムの現在の仕様を紹介するとともに,ETS(Educational Testing Service)が進めている,教師による作文指導を支援するシステムText Adaptorについて詳解する。現在は,書かれた作文の内容,構文について意味的な評価・コメントを与えることや,段落構造の自然な流れについての評価など,より高度な処理に関心が移りつつある。

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@knagasaki 英語では作文の機械採点が実用化されているわけなので、なぜ日本語でできないのかの理由は、いろいろと考えてみるべきことかと思います(日本語研究の立場からも興味があります。)https://t.co/RfxakR5yc1
石岡恒憲(2012)「作文テストにおけるコンピュータ利用と自動採点―最新技術と今後の方向―」コンピュータ&エデュケーション. https://t.co/fO9Gg6M0QE

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