著者
松村 秀一 前田 秀一 高橋 淳 吉川 貞雄
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.317-324, 1988-04-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
13
被引用文献数
11 29

ポリピニルアルコール (PVA) の生分解について詳細な検討を行い, 活性汚泥により生分解を受けることを認めた. 細菌としてPseudomonas sp. M1及びPseudomonas putida M2などがPVAのポリマー部分分解菌として単離された. これらを用いた試験からポリビニルアルコールの優れた生分解性が確認された. さらに, ビニルタイブの生分解性を有する高分子電解質の分子設計としてポリアクリル酸ナトリウムの主鎖中に生分解性を有するポリビニルアルコール単位を有するポリ [(アクリル酸ナトリウム) -co- (ビニルアルコール)] [P (SA-VA)] を酢酸ビニルとアクリル酸を共重合させることにより合成し, 得られたものの生分解について検討を行った. その結果P- (SA-VA) は土壌で生分解を受けることが見いだされた. また, 共生的に働いているPseudemonas sp. C1及びC2の2菌株がP (SA-VA) のポリマー部分分解菌として単離, 同定された.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 0 favorites)

J-STAGE Articles - ポリビニルアルコール及びポリ [(アクリル酸ナトリウム) -<I>co</I>- (ビニルアルコール)] の生分解 https://t.co/QrxC8iuR7W
多くの、凍らせるとガチガチになるタイプの保冷剤の中味はポリアクリル酸ナトリウム https://t.co/roTStfW1Hp 吸水ポリマーの他、高グレードの物は食品添加物にも使用されている(ウィキ参照) 一応生分解はする模様? https://t.co/mDnp773ehH

収集済み URL リスト