著者
豊永 耕平 須藤 康介
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.215-227, 2017-06-30 (Released:2018-04-27)
参考文献数
28

小学校英語教育の効果に関する先行研究では、交絡要因を統制して代表性のあるサンプルを分析するという統計的因果推論の過程が軽視されてきた問題点があり、異文化理解などの情意面への効果や、開始学年による違いも十分に検討されてこなかった。大規模調査データの二次分析の結果、小学校英語教育は1・2年生から始めた場合のみ、中学生の英語学力に正の効果をもたらす可能性があるが、外国への親しみやグローバル人材意識などには統計的に有意な効果をもたらさないことが示された。

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@ttensan2nd 「小学校英語教育は 1 ・ 2 年生から始めた場合のみ、中学生の英語学力に正の効果 をもたらす可能性があるが、外国への親しみやグローバル人材意識などには統計的に有意な効 果をもたらさないことが示された」と言う研究もある位です。 https://t.co/1roskSnw0b
小学校はあった 小学校英語教育の効果に関する研究 ―先行研究の問題点と実証分析の可能性― https://t.co/KUjrd06kWX

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