著者
中村 恵佑
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.88, no.2, pp.295-305, 2021 (Released:2021-11-02)
参考文献数
29

本稿では、国立大学協会(国大協)による1980年代の共通第一次学力試験(共通一次)の改革過程を分析し、大学入試の共通試験におけるアラカルト方式導入の要因を再検討した。その結果、各国立大学の入試に関する動向の変化や共通一次に関し意見がまとまらなかったことという内的要因と、文部省の改革要請という外的要因を背景に、国大協が共通一次利用の自由化・弾力化という方針転換を行い科目削減と実質的なアラカルト方式導入を決定したことも、アラカルト方式を採用した大学入試センター試験の実施に繋がる重要な要因だった点が解明された。

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