著者
鈴木 篤
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.89, no.2, pp.258-270, 2022 (Released:2022-09-10)
参考文献数
31

教育学では理論と実践という対立図式が長年用いられてきた。だが、ルーマンの議論を踏まえるならば、科学システムと教育システムとは異なる機能システムに属し、さらにそれぞれが独自の歴史を積み重ねてきていることから、前者が生み出した理論を後者が応用するという単純な関係を想定することは困難だとわかる。科学システムはあらゆる活動を、真/非真の二値コードに照らして判断するのに対し、教育システムはすべてを、より良い/より劣るというコードに基づいて判断するためである。

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[教育学][教育哲学] 鈴木 篤(2022)N. ルーマン科学論における学問領域の細分化過程と観察の多元性に関する議論から

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鈴木 篤(2022)N. ルーマン科学論における学問領域の細分化過程と観察の多元性に関する議論から / “科学システムとしての教育学と教育実践の関係性再考” https://t.co/CzkOKGefIr #教育学 #教育哲学
【PDF】科学システムとしての教育学と教育実践の関係性再考―N. ルーマン科学論における学問領域の細分化過程と観察の多元性に関する議論から―鈴木篤  https://t.co/tB7r27fIbZ

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