著者
浅利 裕伸 木元 侑菜
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.67-71, 2018 (Released:2018-07-31)
参考文献数
15

鹿児島県奄美大島の学校校舎内においてコウモリ類の目撃情報があったことから,2017年10月に捕獲調査を行ない,雄2個体のコウモリ類を捕獲した.外部形態の特徴から,奄美大島においてこれまで記録がない種であると判断した.捕獲個体の外部形態は日本国内に生息する種のうち,クロオオアブラコウモリに類似していたものの,種を同定することはできなかった.放獣した個体の音声はFM-QCF型を示し,ピーク周波数は平均35.35 kHzであった.奄美大島南西部の海岸で飛翔する種不明のコウモリ類が発する音声も同様のピーク周波数であったため,捕獲個体と飛翔個体が同一種であることが示唆された.

言及状況

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奄美の高校の構内でオオアブラコウモリHypsugoの一種が見つかったという報告文。胸熱。https://t.co/IZQYZuvA4F (※pdf注意

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