著者
安川 康介 野村 恭子
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.275-283, 2014-08-25 (Released:2016-05-16)
参考文献数
66
被引用文献数
3

近年, 女性医師の勤務継続支援に関しては活発に議論されるようになってきたが,ジェンダー平等へ向けたより包括的な議論は不十分である.本稿では,日本の医学界におけるジェンダー不平等をめぐる現況について概観し,ジェンダー平等に向けた課題について考察する.医学界のジェンダー不平等の主な原因として,性役割分業を前提とした医師の長時間・不規則な勤務体制,女性医師の家庭と仕事の二重負担,女性に対する固定観念・偏見・差別等があげられる.女性であることが,医師として不利にならない労働環境を構築するために,ジェンダー平等へ向けた取組みが必要である.

言及状況

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コメントありがとうございます。男性医師・医学界に対しては、男性の意識、労働環境が変わる重要性についてメディアや論文でよびかけていました(例:https://t.co/ZZPeLaKvCi、女性医師に求められる「男並み」https://t.co/h9wW7riXDd)。Twitterでも家事育児しない・出来ない男性に向けて発信します https://t.co/VUCKJzOKCJ
すごい話だ。図1が上手いまとめ。 医師の労働環境が長時間・不規則なので「妻付き男性」が標準モデルになっているのが全ての元凶な気がするが、そもそも現状の勤務医の労働時間が週60時間を超えているのが… J-STAGE Articles - 日本の医学界におけるジェンダー平等について https://t.co/6eTblzIzqe
https://t.co/qAXQ2cg3f1 https://t.co/teQowhqVWD
是非多くの方に読んでいただきたい内田舞先生の記事。日本での女性の生きづらさについても考えさせられます。 女性の生きづらさは日本社会の根本的な問題の一つだと感じます。 医師として働く女性でも、キャリアを構築しにくい環境があります。 https://t.co/Nc8ztIe2sx https://t.co/DhhxF6Jm51
以前書いた論文です。 「日本の医学界におけるジェンダー平等について」 https://t.co/Nc8ztHWrAZ
日本のジェンダー格差120位。社会の問題は、「妻付き男性」を基準とした労働環境で、無償労働を背負いながら男以上に働くことで到達できる「男並み平等」か、有償労働を減らして得られる「二流の労働者」という地位、この二者択一しか多くの女性にないこと。医学界も同じです https://t.co/x6wBjGC6c0
@kumlo_apricot @namakeushi @dasmanchan とてもいい資料がございます。 https://t.co/z5DIPRYSUM 特に男性医師と女性医師の、子どもができてからの家事分担の差。 激務の上にこれでは、離婚にいたるお医者さんご夫妻は多いのも納得でした。 https://t.co/J8hVqYqVb0

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