著者
今福 輪太郎
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.053-060, 2019-02-25 (Released:2019-08-05)
参考文献数
41

医学教育研究は, 採用する理論的枠組みや理論的考察を記述することが国際的に求められてきている. 本稿では, その理論の選定や研究手法の決定の前段階にある「真実の在りか (存在論) 」「現実のとらえ方 (認識論) 」「現実へのアプローチの仕方 (方法論) 」といった哲学的前提の検討や研究パラダイムの明確化に焦点を絞り, そこからどのように体系的に研究をデザインしていけばいいのかを概説する. 「哲学的前提-研究パラダイム・理論-方法論-研究手法」の流れを意識することで, 研究計画に一貫性を持たせ, 分析結果から実践的な示唆だけでなく理論的な貢献ができるようになると考える.

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質的研究。構成主義。解釈的、記述的。

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J-STAGE Articles - 理論的貢献ができる研究をデザインする : 研究パラダイムの理解の重要性 https://t.co/IrHu186mQu
@et_madcity ですね!わっはっは あ、でもこのPDFちょっと読んでたんですが、存在論と認識論って対になる概念みたいですね(p55)、イギリスのサイエンスだと誰もが通る道なのかも? https://t.co/zQLb5lpMHe お忙しいところすいません、ご参考まで。
3つ目 これの6枚目に社会構成主義の対置の枠(心理学的構成主義)にマズロー入ってるけど、ここでも個人の欲求段階の話。 https://t.co/v0MD4yFoCU

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