著者
守屋 誠司 加藤 卓 進藤 聡彦
出版者
一般社団法人 数学教育学会
雑誌
数学教育学会誌 (ISSN:13497332)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3-4, pp.211-219, 2016 (Released:2020-04-21)

割合問題解法のツールとしてのボックス図(乗除数量関係図)の効果を調査した。これは従来の2本数直線表現に比べて,「基になる割合である1」,「基になる量」,「比べられる量」,「比べられる量の割合」の4つの関係が,視覚的に明示できる特徴をもつ。このボックス図を用いて,割合を未習の5年生2名に対して5時間の教授介入を行った。その結果,ボックス図自体の使用は比較的容易であり,それを用いることで割合の文章題にも正しく立式できるようになることが示唆された。さらに,全国学力・学習状況調査問題の算数B問題として出題された正答率が著しく低い問題にも,正答することができた。

言及状況

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#超算数 翌年の守屋氏らの論文 守屋誠司、加藤卓、進藤聡彦「ボックス図を使った割合指導の試み: 教育実験による事例的研究」『数学教育学会誌』第57巻第3-4号 (2016年)、211-9ページ。https://t.co/vyuvH9aGMm ボックス図を考案したのは加藤卓さん。 https://t.co/ORKWKKnjHf

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