著者
木村 暁夫 犬塚 貴
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.106, no.8, pp.1564-1570, 2017-08-10 (Released:2018-08-10)
参考文献数
14

傍腫瘍性自己免疫性脳炎は,腫瘍の遠隔効果として発症する脳炎・脳症である.髄液検査や画像検査で異常を認めないこともあり,しばしば診断に難渋し治療開始が遅れることも少なくない.また,様々な精神・神経症状の出現が腫瘍の発見に先立つことも多く,常に腫瘍の合併を念頭に置き,診療を進める必要がある.時に,神経と腫瘍に共通する抗原を認識する特異的な自己抗体が,神経細胞内もしくは細胞膜・細胞外抗原に対する自己抗体として検出されることがあり,診断マーカーとして重要である.また,抗体と背景腫瘍の間には一定の傾向がみられることから,腫瘍マーカーとしても重要である.合併腫瘍に対する治療が自己免疫性脳炎の治療としても優先される.

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自己免疫性脳炎と抗体と腫瘍で覚えとくやつ多いな? 取り合えず胸腺腫を見たら ・脳炎   GABAaR ・辺縁系脳炎   AMPAR、LGI1、CASPR2 を思い浮かべるべし 同じGABAでも抗GABAbR抗体は肺小細胞癌で辺縁系脳炎になるやつなので注意。 https://t.co/ibH8AygRYi https://t.co/Y1nJfLW2Ck
IV.傍腫瘍性自己免疫性脳炎 https://t.co/Ycb7mpySbp 傍腫瘍性自己免疫性脳炎は腫瘍の遠隔効果として発症する脳炎・脳症。髄液検査や画像検査で異常を認めないこともあり,しばしば診断に難渋し治療開始が遅れることも少なくない.また,様々な精神・神経症状の出現が腫瘍の発見に先立つことも多い。

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