著者
池上 龍太郎 清水 逸平 吉田 陽子 南野 徹
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.106, no.8, pp.1652-1658, 2017-08-10 (Released:2018-08-10)
参考文献数
11

血管は,加齢に伴って構造的・機能的変化を来たし「老化」する.加齢に伴い,高血圧や糖尿病などが合併することで,血管老化はさらに加速し,心血管疾患が発症するリスクは大きく上昇する.老化のプロセスには未解明な点が多く存在するが,一定の制御機構を伴う生命現象であることが広く認識されるようになっている.最近の研究報告により,「細胞レベルの老化」が「個体や臓器の老化」,「老化疾患の発症」に深く関連することがわかってきた.本稿では,血管老化のメカニズムについて細胞老化を中心に概説し,老化そのものを治療標的とした次世代の治療戦略について考えてみたいと思う.

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@EmiNakayama7 @H6eJiFlVi1uQ2lR 「人は血管とともに老いる」という言葉の通り、濃厚暴露・複数回感染により血管の老化が進むと、心血管・脳血管イベントのリスクも高まります。引ツイのように、まだ若い方がで突然死してもおかしくありません 血管老化研究の最前線 (日内会誌 2017) https://t.co/wd90xrgGx2 https://t.co/5JU49duaXf
血管老化研究の最前線 南野徹 https://t.co/R2dgcpv39X

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