著者
津田 徹
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.107, no.6, pp.1049-1055, 2018-06-10 (Released:2019-06-10)
参考文献数
8
被引用文献数
1

慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD),間質性肺炎等の非がん性呼吸器疾患では,増悪を繰り返すたびに機能が低下,死に向かうモデルであり,がん疾患と比べて予後の予測が難しい.また,増悪時に救命のための治療が行われていることが多く,どこから緩和ケアを開始するのか判断が難しい.従って,増悪での入院の際には,個人の生き方を尊重できるよう,インフォームド・コンセントをもとに,これからの医療のあり方を患者の意思として確認しておくことが必要である.包括的呼吸リハビリテーションは,終末期に向かう人々のケアも包括しており,在宅酸素療法施行までには,呼吸リハプログラムの導入が望まれる.海外では,最終末期の呼吸困難に対してオピオイド使用が推奨されているが,本邦では,鎮咳以外の保険適用が認められていない.

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@usaginoheart @vet_sho @vetterive 横からすみません… 適応外使用について、やってはならないというのは少し強すぎるがしれません。 そこはエビデンスに基づく医師の判断が重要ですので、法的にも違法性はないとされております。 COPD(タバコ喘息)におけるモルヒネの適応外使用が良い例かと思います! https://t.co/4cDytJe51G
非がん性呼吸器疾患 緩和ケアとアドバンス・ケア・プランニング https://t.co/qG4fag1FVr

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