- 著者
-
長藤 宏司
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.107, no.7, pp.1301-1308, 2018-07-10 (Released:2019-07-10)
- 参考文献数
- 13
- 被引用文献数
-
2
1
・フィラデルフィア染色体(Philadelphia chromosome:Ph)陽性急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)とPh陰性ALLでは大きく治療方針が異なり,ALLの診断後,早期にPhの有無を判定することが必要である.・Ph陰性ALLに対しては,多剤併用化学療法を行う.・思春期・若年成人ALLは,小児プロトコールで治療することが望ましい.・Ph陽性ALLは,60歳以上の高齢者でも,チロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinase inhibitor:TKI)を使用することにより,高率に完全寛解に導入できる.