著者
色川 俊也
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.108, no.10, pp.2186-2192, 2019-10-10 (Released:2020-10-10)
参考文献数
14

環境中の物質が人体に侵入する主たる経路である呼吸器では,吸入された10 μm以下のエアロゾルは気管・気管支に沈着し,さまざまな呼吸器疾患を誘発する要因となり得る.職場環境での吸入曝露によって発症する職業性呼吸器疾患は,喘息や過敏性肺炎のように,初回曝露から発症までの期間が比較的短いもの,じん肺や中皮腫のように,曝露から発症まで数十年を要するものがある.いずれも,曝露防止により発症を防ぎ得る疾患ではあるが,近年は,新たな化学物質や工業材料の開発によって,これまでの曝露対策では対応困難な例も発生している.職業性呼吸器疾患の予防には,労働者の啓発・教育はもちろん,有害性の高い物質の使用回避(代替),適正な作業環境や作業態様の管理を行い,曝露対策を徹底することが重要である.また,労働者の健康管理を継続的に展開することも重要である.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 2 favorites)

https://t.co/s2n4NpnR6B 職業性呼吸器疾患の動向(色川/日内会誌 108:2186~2192,2019)
@Tegu_EXBB 少し調べてみたのですが、インジウム肺(https://t.co/f9MvBYeKvK)は塵肺(https://t.co/U5KtwpcOSo)の一種なので、急性の肺炎(吸い込んだら比較的すぐ症状が現れる)というよりは、年スパンで病状が進行し肺の構造が失われて呼吸に問題をきたすもののようです。 https://t.co/qweee4lNQO

収集済み URL リスト