- 著者
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藤森 勝也
菊地 利明
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.109, no.10, pp.2109-2115, 2020-10-10 (Released:2021-10-10)
- 参考文献数
- 10
感染(かぜ症候群)後咳嗽は,ウイルスあるいは細菌によるかぜ症候群後あるいは気道感染後,3週以上続く,自然軽快傾向のある咳嗽である.遷延性・慢性咳嗽の原因である,咳喘息,アトピー咳嗽,胃食道逆流による咳嗽,喉頭アレルギー,副鼻腔気管支症候群,ACE(angiotensin-converting enzyme)阻害薬による咳嗽ならびに喫煙による咳嗽等を鑑別する.非特異的咳嗽治療薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬,麦門冬湯,吸入抗コリン薬ならびに中枢性鎮咳薬)により,咳嗽は改善する.