著者
尾田 高志
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.109, no.5, pp.903-909, 2020-05-10 (Released:2021-05-10)
参考文献数
10

近年,感染に伴う腎炎の疫学に大きな変化がみられ,小児期の溶連菌感染後急性糸球体腎炎(poststreptococcal acute glomerulonephritis:PSAGN)が減少し,合併症を伴う高齢者の腎炎が増加してきた.このような症例は,腎炎発症時に感染が終息せず進行中であるため,感染関連糸球体腎炎(infection-related glomerulonephritis:IRGN)と総称されるようになった.IRGNの診断は時に難しく,これは高齢者の不顕性感染症がしばしば把握困難であることに起因する.溶連菌由来の腎炎惹起性因子NAPlr(nephritis-associated plasmin receptor)は,PSAGNのみでなく,各種IRGNで糸球体内に陽性になることから,IRGN全般のマーカーとして診断上の有用性が注目される.

言及状況

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IEは自己免疫疾患っぽい要素もあるので、免疫疾患のターゲットになりやすい腎臓では「何でもあり」だと思います。 感染絡みの腎炎は基本的に管内増殖性糸球体腎炎がメインで、そこから半月体形成するものもあれば、MPGNっぽい病理像を呈するパターンもありますね〜。 https://t.co/G3BG4w0y1t https://t.co/aJXNIv4nOo
#ヒゲジャーナル 近年小児の溶連菌感染後急性糸球体腎炎は減少し感染関連糸球体腎炎IRGNと総称される。感染治療は腎予後に関わる。溶連菌由来の腎炎惹起因子NAPIrはIRGN全般のマーカーでありplasmin活性亢進により腎障害を引き起こす。 感染症と腎炎 https://t.co/8fs7BjlwWg
@DrKK_Kidney 違うんですか? 狭義だと感染後糸球体腎炎(post-infectious GN)の事でしょうが、広義だとIEに伴う腎炎も含めた概念(感染関連腎炎:Infection-related GN)だと思っていました。 https://t.co/G3BG4w15R1

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