- 著者
-
肥塚 直美
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.97, no.4, pp.752-755, 2008 (Released:2012-08-02)
- 参考文献数
- 7
- 被引用文献数
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Sheehan症候群は分娩時の大出血またはショック後に下垂体の梗塞・壊死を生じ,これにより下垂体前葉機能低下症を呈する病態である.近年の産科技術の進歩によりその頻度は減少したが,分娩後かなりの期間後に低Na血症などの副腎不全を呈してはじめて診断される症例もある.本稿ではSheehan症候群について概説し,日常臨床において注意すべき点について述べる.