3 0 0 0 OA 1.脳動脈解離

著者
後藤 淳
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.98, no.6, pp.1311-1318, 2009 (Released:2012-08-02)
参考文献数
20
被引用文献数
1

脳動脈解離は,脳梗塞や解離性動脈瘤破綻によるくも膜下出血など,虚血性・出血性脳卒中のいずれの原因にもなる注意すべき脳血管障害である.画像診断の進歩や認識の高まりから診断される機会が増えている.近年,本邦では複数の多施設共同研究で,頭蓋内椎骨動脈解離が多い実態が明らかにされつつある.頭痛や頸部痛を伴う虚血性脳卒中では必ず本疾患を疑い,慎重な問診,診察とともに血管壁を経時的に評価する画像検査が重要である.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (3 users, 3 posts, 4 favorites)

脳動脈解離が 454 症例(男性 320 例)集積された. 年齢は13から83歳(中央値54歳)で,若年発 症脳卒中(50 歳以下)の割合は 39% であった. 脳卒中発症は,そのうち 389 例(89%)で認め,虚血性脳卒中234例,出血性脳卒中126例, 両者合併 29 例であった.全454 例の解離部位は https://t.co/m205EWSyRW

収集済み URL リスト