著者
堀内 慎一郎
出版者
日本政治学会
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.2_261-2_284, 2016 (Released:2019-12-10)
参考文献数
34

本稿では, 1949年に結成され, 当時の労働運動や日本社会党において激しい左右対立を引き起こした, 独立青年同盟の結成過程, 組織規模や組織論, イデオロギー等, その実態について調査分析を行った。その結果, 独青は, 当初目指された社青同結成が左右対立により頓挫したため, 総同盟右派や国鉄民同等の民同右派と社会党右派の青年が結成したものであったが, 社会党内での十分な協力関係構築に失敗したこともあって, 総同盟左派や産別民同主流, 社会党青年部によって排撃されたこと, 同時に 「左を叩いて, 右を切る」 という左派の労働戦線再編の戦略や, GHQ労働課の思惑もあって, 独青をめぐる対立が労働運動と社会党全体の左右対立に発展し, 左派優位の確立, 右派の主導権喪失の原因となったことが分かった。一方, 独青は短期間で排撃されたが, 独青に結集した青年の中から同盟指導者が多数輩出されており, 分析結果から, 独青の結成と排撃の過程で形成された組織間および人的関係性は, 今日も連合や民進党において解消されていない, 「総評―社会党ブロック」 と 「同盟―民社党ブロック」 という, ブロック対立の萌芽ともいえるものであったことが明らかになった。

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