著者
小二田 誠二
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.31-39, 2001-12-10 (Released:2017-08-01)

近世に写本で流通した実録は、近代以降、「歴史ではなく文学・小説」とされてきた。しかし、個人の責任において固定されたテクストを他者として読む読本などの小説と、共同体が出来事を解釈してテクストを流動させる実録とでは質的に大きな隔たりがある。実録の、本文の流動性と固定化、作者の不在、という特徴を手がかりに、印刷文化の普及した時代に写本で流通した事実の位相を考察した。

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20年以上前に書いたやつだけど、読んで~。 https://t.co/P6UB7PSfV0
じゃあ、怪談は虐げられた弱者の代弁者なのか、と言う問題があるわけですよ。 https://t.co/7lawJ4Bcnu スピヴァクは、まだ読んでなかったと思うけど。 https://t.co/rm2qzbxZPW
歴史/小説問題について、2001年に書いた文章。 当時は見向きもされなかったけど、改めて広く読まれて欲しいです。 多少いじりたいところもあるけども。 https://t.co/7lawJ4Bcnu 「実録体小説は小説か : 「事実と表現」への試論」小二田 誠二 『日本文学』2001 年 50 巻 12 号

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