著者
斎藤 英喜
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.10-21, 2002-05-10 (Released:2017-08-01)

サブカルチャーにおける陰陽師ブームは、陰陽道研究の最新の成果が省みられないものと批判があるが、そのブームのなかで「進化」している岡野玲子『陰陽師』のロゴス=スピリチュアルな世界はきちんと評価される必要がある。その作品世界の解読を起点に。「温明殿」をトポスとした『源氏物語』や新たなアマテラス神話の生成、霊剣をめぐる晴明伝承の展開について考察し、「古代文学」の新たな可能性を探った。

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https://t.co/LYdQZ8YRIl 「陰陽師」「源氏物語」「更級日記」、そして 日本紀講における『日本書紀』の注釈行為は、現代のわれわれとは異なって、注釈することが新しい神話やテキストを生み出していく、いわば創造的な現場であったことだ。『日本書紀』にたいする独特な解釈によって、

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