著者
山本 淳子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.35-43, 2006-09-10 (Released:2017-08-01)

『権記』は一条院が出家後死の床で詠んだ歌を記し、後に「其の御志は皇后に寄するに在り」とする。近年この「皇后」を時の中宮彰子ではなく故定子だとする新釈が提出された。検証のため『権記』中の定子と彰子の呼称を全て調査すると、「皇后」は彰子立后当初は彰子専用だったが、定子崩御後は定子専用の語となったと判明、当該「皇后」は定子との結論に達した。これを受け、行成がそう考えた要因を考察、彼の見方に従う本歌通釈を試みた。

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J-STAGE Articles - 『権記』所載の一条院出離歌について https://t.co/uN62E7B36V やべぇ、めっちゃ面白い(寝なさい)
その前に、まず日文協のこれも問題。この山本論文は、一条天皇の辞世歌の相手が定子だと初めて論じ得た私の学会発表と論考とに依拠しながらその引用を行なわず、「なかったこと」にし、すべて自分の新見として書いた。https://t.co/NGPmkCLFiR
ざっと読んだよ。この山本氏は史学ではなく文学の人なんだろう(よく知らない)、私にはスッと入ってこなかったし、「だからなぜそれで証明されたことになるの?」とツッコミのくり返し…。https://t.co/wB5pvpcMcK

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