著者
広瀬 正浩
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.80-93, 2017-11-15 (Released:2018-11-15)

小説の読者は文字を目で追いながら、想像上の音声的な発信主体「語り手」の存在を感じ、それが語る幻の声を聴き取る。このとき読者は、想像上の存在である語り手に向き合う、「聴き手」の身体を獲得する。だが、この聴き手としての経験とはどのようなものなのか。この問題を考える手掛かりとして、シチュエーションCDという現実的な音声の表現に注目する。シチュエーションCDは一人称小説と類比的な関係にある。本稿では、この二つの表現の受容者がそれぞれどんな発声主体と向き合い、どんな身体を獲得するのかを検証する。そして、この聴き手についての考察が、虚構世界に没入する者の経験を問う上で重要であることを確認する。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (5 users, 6 posts, 15 favorites)

後輩もですが、講座の先輩に面白い方がたくさんおりまして、 その中のお一人、広瀬正浩先生はm女性向けシチュエーションCDの論文を書いていたり……。 ↓ここからDLできます。 https://t.co/aQIehrcXAR 通勤電車… https://t.co/ul8UIUYle2
今RTしたこの論文ウォルトンとかも参照しつつシチュエーションCDの話してる。おもしろそう https://t.co/j4TRaA9D5s
シチュエーションCD論文がPDF公開されていた。 広瀬正浩「「聴き手」は虚構世界に没入する――小説/シチュエーションCDにおける受容経験の相違――」 日本近代文学 2017年97巻 https://t.co/ldqRx7i8Lt

収集済み URL リスト