著者
岡崎 慎治
出版者
認知神経科学会
雑誌
認知神経科学 (ISSN:13444298)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3+4, pp.118-124, 2017 (Released:2018-04-12)
参考文献数
17

【要旨】近年の認知機能のアセスメントの動向として、検査で測定される認知機能は単一の内容(知能や読み能力)から複数の構成要素に変化してきたことを挙げることができる。そこでは、知的能力を認知処理およびそのプロセスからとらえ、個人の認知処理様式の強い部分と弱い部分を明らかにし、強い面で弱い面を補うことを指導や支援で促すことにつなげることが可能という仮説を理論的に背景にもつことが多い。このような特徴は、とりわけ小児の発達障害を中心とした学齢期の児童生徒の認知評価とその支援への認知特性アセスメントへの検査適用として受け入れられてきた。中でもルリア(Luria, A.R.)による脳における高次精神機能の機能的単位に関する理論と、これをダス(Das, J.P)が発展させた知能のPASS(プランニング、注意、同時処理、継次処理)理論は、認知機能のアセスメントに係る理論的背景の一つと考えられている。ここでは知能のPASS理論ならびに関連する研究知見について概観すると共に、PASS理論を理論的背景として小児の認知機能評価に利用できる日本版DN-CAS認知評価システム(Das・Naglieri Cognitive Assessment System;DN-CAS)について述べた。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (6 users, 6 posts, 22 favorites)

DN-CASの結果の典型的なパターン LDは同時処理に比べ継次処理が低い ASDは注意が低い ADHDはプランニングと注意が低い ※もちろん個人差あります 詳しくはこちらhttps://t.co/Ds54l33rPV https://t.co/CbQwFHXxRL
最近読んだ論文で良いなと思ったのはこれ。 https://t.co/SGS6rCfOJm

収集済み URL リスト