著者
井上 直哉
出版者
国際忍者学会
雑誌
忍者研究 (ISSN:24338990)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.2, pp.1-13, 2019 (Released:2020-09-01)
参考文献数
20
被引用文献数
1

本稿は、近世大名家に召し抱えられた忍びの事例として、徳島藩蜂須賀家の伊賀者について取り上げる。まずその成立過程として、天正伊賀の乱で伊賀国を追われた後、浜松城主の堀尾家に鉄砲部隊として仕え、大坂の陣などに参加した。堀尾家が改易となると、その一部は高松藩の生駒家へと仕え、生駒家改易後、徳島藩蜂須賀家に仕えた。蜂須賀家では伊賀者を中心に「伊賀役」という役職が設けられ、藩主の参勤交代の道中警備や、城や家老宅での番を勤めた。寛延2 年(1749)には、姫路藩の百姓一揆について、現地で調査を行っている。伊賀者の家格は「徒士格」で家督相続 の許された身分であった。これは、同じく堀尾家伊賀者にも由来を持つ、岡山藩の伊賀者と同様である。他藩の忍びと比較すると、藩主の護衛や他国の探索といった、職務の共通点が見られる。その一方で、待遇は藩によって大きく異なり、徳島藩の同じ伊賀者の中でも大きな差が見られた。

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徳島の伊賀者の服部などについての概要は https://t.co/BlpM4pL6vK 詳しくは「徳島藩伊賀者の基礎的研究」 https://t.co/GBkHpTF507 鉄砲なども扱い入田には半士半農の郷鉄砲の人達も技能集団として収容されていた❣ 今も射撃場が2つも❣ ポルトガルの種子島家の墓も忌部神社の下の服部家の所にある❣ https://t.co/gZnc7BE0Io
井上直哉. 徳島藩伊賀者の基礎的研究. 忍者研究. 2019, 2 号, p. 1-13 https://t.co/BkiT5Om2ux
尚、動画の中で紹介されていた井上直哉氏の「徳島藩伊賀者の基礎研究」は国内で発行された学術論文全文を読むことのできる総合学術電子ジャーナルサイト「J-STAGE」で読むことが出来る。 (https://t.co/HXllrPaJqh)

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