著者
桶谷 眞 坪内 博仁
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.107, no.9, pp.1426-1433, 2010 (Released:2010-09-06)
参考文献数
33

近年,強力な免疫抑制・化学療法の普及によりB型肝炎ウイルスの再増殖によるHBV再活性化肝炎が増加している.また,従来から知られている非活動性キャリアからの再活性化に加え,既往感染者からの再活性化の報告が増え,de novo B型肝炎とよばれている.de novo B型肝炎は劇症化率が高く,劇症化例の予後は極めて不良である.HBV再活性化対策では免疫抑制・化学療法前にHBVキャリアだけでなく,既往感染者をスクリーニングすることが重要である.前者は治療開始前に,後者は治療中または治療終了後にHBV DNAが陽転化した時点で速やかに核酸アナログ製剤を使用する必要がある.

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