著者
藤井 俊光 渡辺 守
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.112, no.7, pp.1251-1258, 2015-07-05 (Released:2015-07-05)
参考文献数
34

クローン病診療においてはリアルタイムな病態把握とそれに呼応した治療戦略の構築が必須である.近年クローン病においてさまざまな画像評価法が進化している.しかしクローン病の病態評価に用いるモダリティーは精度が高いだけでなく,疾患の性質上より非侵襲的である必要がある.MRIを用いて消化管の評価も可能としたMR enterography(MRE)/MR enterocolonography(MREC)は,クローン病の腸管病変のみならず腸管外病変も同時に診断が可能で侵襲もなく,疾患モニタリングに最適なモダリティーと考えられる.読影医の育成など解決すべき問題も残されているが,今後多くの施設へ広がることが期待される.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 3 posts, 9 favorites)

@LUAdSFrC7iCgk9M まだできる病院が少ないので仕方ないですね、、 ちなみにMRECは、検査1時間前から下剤を1L飲んで便意を(できるだけ)我慢してMRIを撮る検査です。ご参考まで〜 https://t.co/GgCzKV399L

収集済み URL リスト