著者
Hideo KAWAI Tatsuyuki SUGAHARA Satoko FUJISHIRO Mutsuko MATSUZAWA Yasuo AOYAGI Yutaro HOSOGAI
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
NIPPON SHOKUHIN KOGYO GAKKAISHI (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.468-473, 1990-06-15 (Released:2011-02-17)
参考文献数
7
被引用文献数
6 9

木に発生する野生食用キノコ13種17点と栽培種4種6点についてK, Na, Ca, Mg, P, Fe, Cu, Zn, Mn,Cd, Pb, AsおよびHgの13種元素の含有量を測定した.これらのキノコは主に中部地方および東北地方で,1979年から1986年に採取または購入したものである. 無機質の含有量は乾燥量基準値換算で以下に示す範囲であった. K: 0.2~6.8%, Na: 8~206mg/100g,g, Mg: 20~168mg/100g, P28~1370mg/100g, Fe: 1.1~68.6mg/100g, CuO.1~4.Omg/100g, Zn: 0.2~8.1mg/100g, MnO.4~3.9mg/100g, Cd: BDL (検出限度以下)~4.64ppm, Pb: BDL~5.44ppm, As: BDL~0.27ppm, Hg: BDL~1.21ppm. 同科,同属,同種間では無機質量にいくつかの特徴が認められた.タコウキン科は全体と比較するとFeを除き低値であった.ナラタケ属の無機質は高含有量であり,CaとFe以外は差がなかった.ナラタケとマスタケは各種無機質量がCa以外は同量であった.土に発生するキノコは木に発生するキノコに比べCu,Zn, MnおよびHgが有意に高値(p〈0.01)であった.キシメジ科において,木に発生するキノコは土に発生するキノコと比較してMgは高値, Hgは低値(p〈0.05)であった.

言及状況

外部データベース (DOI)

レファレンス協同データベース (1 libraries, 1 posts)

いろいろなきのこの人工栽培の方法について知りたい。天然のものと、栄養に違いはあるか?

収集済み URL リスト