著者
早川 智
出版者
日本大学医学会
雑誌
日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
巻号頁・発行日
vol.81, no.6, pp.335-340, 2022-12-01 (Released:2023-02-12)
参考文献数
7

大学や研究機関に身を置く最大の利点は日本学術振興会から科学研究費(科研費)を獲得する資格があることである.これは必ずしも常勤教員でなくとも申請資格があるので,市中病院勤務や開業しながら兼任講師や客員研究員,客員教授の資格で受領することができる.科研費の最大の特徴は,研究者自身の自由な発想で獲得できることである.国が,自分のアイデアに多額の研究資金を供与してくれることは大きな研究のモチベーションになる.しかし,競争的研究資金の常として獲得には十分準備と研究実績が要求される.もちろんテクニックだけで取ることはできない.定石に沿った丁寧で緻密な書き方に加えて自分の心にある研究への思いを審査員に分かってもらうには経験ある指導者との十分な討論が必要である.限られた文面に,明確な研究目的と独自性,実現可能性,研究成果がいかに世界に貢献できるかを明快に述べる.研究のストーリー性とロジカルフローが重要であり,当該申請の価値を必ずしもその分野を専攻しない審査員に分かってもらうかが鍵になる.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (11 users, 11 posts, 74 favorites)

https://t.co/QqAvQmEV05

収集済み URL リスト