著者
赤川 学
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.89-102, 2001-03-31 (Released:2016-09-30)
参考文献数
22
被引用文献数
2

言説分析を経験的な社会学の一手法として鍛えるために必要な、基本的な論点を提出する。第一に、言説分析は自らの外部には出られないが、だからといって分析が不可能になるわけではない。第二に、言説分析は言説空間の全体性を仮想する。第三に、言説分析は、言説(が存在すること)の客観性を前提としつつ、社会的事実としての言説空間の成立・変容過程を分析する。そこでは、「あの言説が語られず、この言説が語られるのはなぜか」という問いが中心を占める。第四に、言説分析は、「誰が語るか」以上に、「誰が語っても似たような言説になるのはなぜか」を問うものである。

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1年ぐらい前に読んだ論文がいま輝いて見える、、、 フーコーにとっての「言説分析」とは何か、そしてフーコーのプロジェクトを社会学においてどう継承するのかを、「言説」という「社会的事実」に着目。 赤川学,2001,「言説分析とその可能性」『理論と方法』16(1): 89-102. https://t.co/QOLoq7RGFV
赤川学(2001) J-STAGE Articles - 言説分析とその可能性 https://t.co/loshXrEMXB
赤川学先生の言説分析論、詳しいのはこれかな。 https://t.co/VedEM2T0KQ
赤川学さんのこちらも参考までに J-STAGE Articles - 言説分析とその可能性 https://t.co/e7pxECgoRC
赤川学『言説分析とその可能性』https://t.co/7wJv5KLvGs
1 1 https://t.co/meXaSYUY7V
言説分析とその可能性 赤川 学 https://t.co/vXblo1uSSe 勉強になる

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