著者
石田 淳
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.203-218, 2009-09-30 (Released:2010-03-30)
参考文献数
28
被引用文献数
2

本稿の第一の目的は,Raginによって提唱されたファジィ集合を用いた質的比較分析(fsQCA)の手法,とくにファジィ集合から真理表を作成しブール代数分析につなげるアプローチを紹介することである.第二の目的は,ファジィ集合を扱うというfsQCAの特性を活かしたさらなる応用の可能性,具体的には,fsQCAをいくつかの指数から作られる合成指数の再構成に用いるという応用の仕方を提案することである.本稿では特に,fsQCAを用いて,国連開発計画によって提唱され毎年データが公開されている人間開発指数を,主観的幸福感や選択の自由についての自己評価といった,人々の主観的評価をも考慮した指数に再構成することを試みる.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 2 favorites)

@asas_mimi 『理論と方法』の2009年2号の特集が質的比較分析で,日本語で読める文献だと,ファジーセットだとこんなのがあります.https://t.co/5mZNnF0B8D

収集済み URL リスト