著者
打越 文弥
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.293-303, 2016 (Released:2017-01-16)
参考文献数
29
被引用文献数
1

本稿では, 分析社会学の理論的構造をこの分野を牽引してきたPeter Hedströmの議論に依拠して明らかにする. 分析社会学は, 調査データによって得られた変数から因果関係を特定化する既存の社会学の経験的研究に対して異議を唱える. 分析社会学的なアプローチでは, 変数間の関連だけではブラック・ボックスになっている「社会現象が生じるプロセス」を, 個人の行為(action)と相互行為(interaction)から説明する. その中で本稿では, 分析社会学は欲求, 信念, 機会の三つにもとづいて個人の行為, および相互行為が連鎖する点を重視することを指摘する. さらに, 本稿では分析社会学との類似性が指摘される社会科学の統計的因果推論を重視する学派と合理的選択理論との比較を行う. 最後に, 分析社会学の説明戦略は, 既存の調査データに対する代替案を提示することを述べる.

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@ephthaltes 自己宣伝厨ですません https://t.co/EXZBkd5Al5
先日、気がついたのですが「理論と方法」に掲載された分析社会学の論文、出版から1年以上経っているのに学会員しか読めない設定のままになっていました。今日訂正をお願いしたので、今はフリーアクセスで読めます。 「分析社会学の理論構造」理論… https://t.co/TLfsBaUgcc
一瞬でダウンロードできるようになってる... https://t.co/0WQMV6a2kT K族社会学研究とは一体...慢心、環境の違い...

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