著者
古賀 靖敏
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.124-129, 2010 (Released:2016-05-11)
参考文献数
9
被引用文献数
2

ミトコンドリア病とは, ヒトのエネルギー代謝の中核として働く細胞内小器官ミトコンドリアの機能不全により, 症状を呈する症候群の総称である. 遺伝的には核もしくはミトコンドリアの遺伝子異常に分類される. その診断で最も大切なことは, まず本症を疑うことである. 最も診断に有用な特殊検査は筋生検であり, 病理学的, 生化学的, 分子遺伝学的解析が可能となる. 現在, ミトコンドリア脳筋症を適応症とする薬剤は世界でも存在せず, すべての薬剤は適応外使用である. 日本ではMELASに対するL-アルギニンの医師主導治験が進められているが, オーファン病であるミトコンドリア病に関して, 今後は国際的な治療薬の共同開発整備が重要である.

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#ヒゲジャーナル ミトコンドリア病は疑う事が重要である。臓器障害の部位と程度を正確に評価する。原因遺伝子が数多く認められる。保険適応で使用可能な薬剤は存在していない。治験や共同開発が待たれる。 ミトコンドリア病の診断と治療 https://t.co/p84vjUtYSe
明日一か月検診にむけ、色々質問をまとめたりしてる。 けども。やはり。うううむ。。。メモ。。。 ミトコンドリア病の診断と治療 https://t.co/x7HpTChW6f ミトコンドリア病リー症の予後 https://t.co/ecIdzjEato

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