著者
森内 浩幸
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.151-156, 2019 (Released:2019-05-08)
参考文献数
12
被引用文献数
4

近年における先天性サイトメガロウイルス (CMV) 感染症の診療における最大の進歩は, 症候性感染児に対する抗ウイルス療法が予後を改善できることを示したことである. それに伴って, 感染児を見逃すことなく確定診断することの重要性が増し, 本邦では生後21日以内の新生児尿を検体としたCMV核酸増幅法が保険収載された. しかし今なお多くの先天性CMV感染児が診断されないまま見逃されており, 特に新生児聴覚スクリーニングを経て発見された先天性難聴児の中に潜む先天性CMV感染児の早期診断と治療介入が進むことが望まれる.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (3 users, 4 posts, 10 favorites)

#ヒゲジャーナル 先天性CMV感染症は生後21日以内の尿を検体とした拡散増幅法が有用である。聴覚スクリーニングで発見された難聴児の診断と治療介入が望まれる。 先天性サイトメガロウイルス感染症の診療の進歩:診断の進歩https://t.co/BnBoPDf3wq
>>「確立した治療法のない疾病に関して確定診断することは無意味である」とは、どの医学書のどこに書いてあるのでしょうか? …… 先天性CMVの胎児診断は非推奨らしい。 https://t.co/d89PIA0kEo あと最近のTL上の医師の話はそもそも「事前確率が不明なPCRでは確定診断も除外もしづらい」では……? https://t.co/PgSS9Xb8Rh https://t.co/I0w5mtXe2s

収集済み URL リスト