著者
松崎 多千代 松井 三枝 中澤 潤 市田 蕗子 八木原 俊克
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.308-312, 2008-07-01 (Released:2011-12-12)
参考文献数
12

Bayley乳幼児発達検査 (BSID-II) は先天性心疾患児の発達評価として世界的に使用されているが, 日本版は作成されていない. そこで, 本邦でのBSID-IIの導入を目的として, 1歳心疾患児と健常児にBSID-IIを施行した. その結果, 健常児の値は米国基準より低値であり, 心疾患児は我が国の健常児より運動発達全般が遅延していた. 津守式乳幼児精神発達質問紙では両群に得点差はなかった. BSID-IIと乳幼児精神発達質問紙には項目間の高い相関関係が確認された. BSID-IIを施行するにあたって翻訳上や用具等の問題はなく, 我が国でも乳幼児の発達評価として有用であることが示唆される.

言及状況

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「先天性心疾患児の発達評価としてのBayley乳幼児発達検査 (第2版)導入の試み」松崎ら 脳と発達,40,2008 https://t.co/RpgO7DZva2

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