著者
竹内 義博
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.451-455, 2008-11-01 (Released:2011-12-12)
参考文献数
20

神経伝達の視点から注意欠陥/多動性障害 (attention deficit hyperactivity disorder; AD/HD) の病態をみると, 前頭葉-尾状核・被殻・淡蒼球におけるドパミン神経系の機能異常が主体で, これにノルアドレナリン神経系, セロトニン神経系の異常が関与していると考えられる.一方, 自閉症スペクトラム障害 (autism spectrum disorders;ASD) では, セロトニン神経系の異常が基盤にあり, 細胞異動の障害, 抑制性神経伝達と興奮性神経伝達の不均衡, シナプスの形成・刈り取りの異常が関与していると考えられる.ASDに対する今後の研究は, セロトニン, グルタミン酸の神経伝達の異常と, reelin, neureXin, neuroliginなどを中心に展開して行くであろう.

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続き サポートしないでいたら、 変な人がそのまま大人になってしまいます。 20年前は医学書の話でしたが、 いろんな方々のカミングアウトで認知度も広がり、 脳内伝達物質の不足とも言われ、 いろんな研究がなされてきています。 だからこそ、多様性を認め合う社会が大事
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