著者
今野 昭義 寺田 修久 花沢 豊行 沼田 勉 片橋 立秋
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.127-136, 1996-04-15 (Released:2011-08-10)
参考文献数
24

鼻アレルギーにみられる鼻粘膜の血管拡張および血漿蛋白漏出の発現機序に局所および中枢を介する神経反射は一部関与する。 蒼白浮腫状の鼻粘膜では間質浮腫が著明であり, レーザードップラー血流計で測定した鼻粘膜血流は著明に減少している。また浮腫状の鼻粘膜においては容積血管の交感神経刺激に対する反応は減弱している。鼻アレルギー症例にみられる高度な鼻粘膜腫脹の大部分はペプチドロイコトリエン, ヒスタミン, PAFなど多種類の化学伝達物質の鼻粘膜血管に対する直接作用によるものであり, その中でもペプチドロイコトリエンが最も重要である。これらの化学伝達物質はお互いに作用し合うことによって鼻粘膜の標的器官に対する作用が増幅される。

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アレジオンでもクラリチンでも鼻水は止まるけど、鼻づまりがイマイチ治らない。調べると、鼻づまりはヒスタミンじゃなくてロイコトリエンが原因みたい。抗ロイコトリエン効果の高いのはオノンやシンクレア。で、もらって飲んでみたら、うん、効いてる!(^-^) https://t.co/cv5WTIGAT7

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