著者
元木 咲葵 桂川 泰典 飯島 有哉
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.42-52, 2023-06-07 (Released:2023-06-07)
参考文献数
33

近年,不登校の中でも「無気力型不登校」の生徒数が増加傾向にある。無気力型不登校は,葛藤を抱える情緒混乱型不登校とは区別されており,無気力の近接概念である「アパシー」の状態像を含むものであると予想される。本研究では,無気力型不登校へと至る生徒の心理的な状態像を捉えることを目的とした測定指標として,中学生におけるアパシー傾向を測定する尺度を作成し,登校回避行動および出欠席状況との関連から妥当性の検討を行った。その結果,研究1では「気力の低下」「他者への同化」「対人交流の回避」「将来展望のなさ」の4因子から成るアパシー傾向尺度が作成され,信頼性および収束的妥当性が確認された。研究2では,交差妥当性および基準関連妥当性(併存的妥当性,予測的妥当性)が確認された。以上より,無気力型不登校の前駆状態を説明する概念としてアパシーを用いる有効性が示された。

言及状況

外部データベース (DOI)

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『パーソナリティ研究』で共著論文が公開されました。 無気力型不登校の説明変数として中学生のアパシーに着目し,尺度開発をした研究です。実際の出欠席データや登校回避行動の観点から妥当性の検討を行ないました。 https://t.co/0rSZiKz6uj

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