著者
藤島 一満
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.168-171, 1990-09-10 (Released:2017-02-10)

重力が作用している場合の衝突については,衝突する時間が短いので重力の影響は無視できるという前提条件がなければ,この場合に運動量保存の法則が適用できるかどうかといったことについて高校生に判断させることは,高校教科書の記述の文脈からいって無理なことではないかと思う。この種の問題が最近の入試に頻出されているが,そのいずれにも「重力の影響は考えなくてもよい」という前提条件が述べられていない。このことについて出題大学あてに送った質問状の回答に「すべて衝突においては,たとえ重力が働いていても,常に運動量保存の法則が成立するというのが初等物理の約束である。だから重力の影響について前提条件は不用である」とあった。これでは,高校教育についての配慮がまったくない,といえるのではないか。

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重力影響下の衝突問題で文中に近似表現をすべきか ちょっと古い文章だけど面白い→https://t.co/2idybTXgbk https://t.co/Jqnv3nrkW5

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