著者
霜田 光一
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.303-305, 2006-12-13 (Released:2017-02-10)
参考文献数
4

水分子の振動と回転スペクトルによる共鳴吸収は赤外域にあるので,電子レンジのマイクロ波の吸収に関与するのは,液体の水の誘電率の異常分散に伴う吸収である。有極性分子は印加電場の方向に統計的に配向して,固体や液体の分極をつくるが,配向分極の生成・消滅には時間的遅れがある。この誘電緩和に関するDebyeの理論によれば,水はマイクロ波の広い周波数範囲で強い吸収を示す。これが水分をもつ物質が電子レンジで加熱される理由である。そして,無極i生分子からなる物質は電子レンジの加熱が弱い。

言及状況

外部データベース (DOI)

Yahoo!知恵袋 (1 users, 1 posts)

下図の通り、水の比誘電率は、81~1.78で、周波数に依存します。 詳しくは、下記を参照して下さい。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/pesj/54/4/54_KJ00005898305/_pdf 水の比誘電率が、1.78になるのは、可視光の周波数に対してですが、 可視光の周波数は高過ぎて、直接測定できないので、 屈折率n=1.333から、理論上、n²= ...

Twitter (50 users, 51 posts, 58 favorites)

@buh1_00_8earl そうそう!そういやそう聞いたなぁと思ってたんだけど厳密にはちがう??ぽい
電子レンジで水が加熱される機構の分子論 https://t.co/U2XpJcw7vE
水のマイクロ波の吸収ピークは10GHz。日本の民生の電子レンジは2.45GHzで、純水だとマイクロ波の侵入は1cmぐらい。 食品や飲料に含まれる水は、その環境で誘電分散がそれぞれ異なっているでしょうから、温まりやすさの違いは夏休みの自由研究のテーマにもなりそうです。 https://t.co/5EZA3iJysB
@drLogouT コメントありがとうございます。化学の話をわかりやすく発信されていて、素晴らしいと思いました。 水分子のIRの吸収の周波数帯と電子レンジに使われるマイクロ波の周波数帯が異なることを指摘されるのは大事だと思いました。 本質は液体の水の誘電分散の話ですものね。 https://t.co/5EZA3iJysB
電子レンジなぜあたたまる話、調べるたびにやっぱ全然わからんなーとなる 水分子の電気双極子的な性質から水分子群も電気的に分極していてそこに電場がかかることでカオス的に動く部分が出てきて熱になる??全然わからない https://t.co/FTnO2Qz8zc https://t.co/RVBXeOAJzG https://t.co/yCfTr2m717
理屈的にお湯で育てるのとお湯で育てつつ水分子を振動させる方式では麺の出来が分かるかなとともったけどそんなことはなかった(自由研究) https://t.co/464w19eBWZ
https://t.co/6tNF3KELq3 B4までに理解できるよう頑張る
電子レンジは水を振動させて摩擦を生み食品を温めるという説明、どうやら嘘らしい 小難しいことすっ飛ばしてあとがきだけ読めば分かるようになってるので是非 https://t.co/WWZVygjAdF
@Soleil044 水分子自体は振動も回転もしてないわごめん!間違えてた!って話やから読めなくてええんやで(´・ω・`) もしかしたら自分の書いた文も間違ってるかもしれんから、もし気になったらこの論文読んでね
@slash8323 マイクロ波による加熱はマクロに起こってて、量子的な光の吸収とはまた別に考えた方がよさそう https://t.co/6L2I1M3caT 良さげな文献があったし見てみて^_^

収集済み URL リスト