著者
橋本 知幸
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー (ISSN:18803415)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.113-115, 2013-11-15 (Released:2019-04-10)
参考文献数
8

吸血源の周囲にディートを残留処理した時の,トコジラミの吸血阻止効果を室内試験により評価した.供試虫としては,殺虫剤感受性系統(帝京大系)とピレスロイド抵抗性系統(千葉系)を用いた.その結果,対照区における2日間の平均吸血率は,帝京大系と千葉系がそれぞれ,58.6%と86.8%を示した.一方,処理区ではディートの薬量が増加するほど吸血率は低くなった.処理区の10 g/m2では,帝京大系と千葉系の2日間の平均吸血率がそれぞれ,2.1%と17.7%にとどまり,一定の吸血阻止効果を発揮した.本研究の結果から,ディートの肌以外の面への残留処理によって,トコジラミの吸血行動を防ぐ可能性が示唆された.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (4 users, 4 posts, 4 favorites)

ディートって皮膚に直接つけるイメージあるから寝具に撒くのどうなんやろと思ったけどマウス使った系で一定の効果はありそうな評価結果を見つけてなるほどね…となってる https://t.co/kxRPMbP6MT
https://t.co/MMLClF91DB ディートどっちのタイプも一定の効き目あるのね……などと、めちゃくちゃ調べまくってる。検索履歴がやつで埋まってる。
ディートも無いよりマシな根拠はこの辺 https://t.co/dQKhOt0goZ
『ディートによるトコジラミの吸血行動の阻止効果』 https://t.co/Ho2kBBG1U3 ディートでも完璧ではないけど、効果はある。人体につけなくても寝具などに振りかけても忌避効果はある程度ある。

収集済み URL リスト