著者
佐藤 一光
出版者
日本財政学会
雑誌
財政研究 (ISSN:24363421)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.152-171, 2020 (Released:2022-01-19)
参考文献数
50

現代的貨幣論(MMT)の基本構造を確認し,租税論と予算論から考察を行った。MMTはポスト・ケインズ派が発展させてきた内生的貨幣供給論を,政府・中銀の発行する垂直的貨幣である現金・準備・公債に拡張するものであるが,その理論構造の複雑性が理解の妨げになっている。本稿はMMTを「貨幣は負債である」という定義から派生する「水平的貨幣創造」とそれに付随する「アコモデーション」,「垂直的貨幣創造」とそれに付随する「貨幣主権性」「租税貨幣論」,さらに水平的貨幣と垂直的貨幣を一体的に把握する「債務ヒエラルキー」「Stock-Flow Consistent」という系統に分類して説明した。そこに「資金運用者資本主義」という認識と「ミンスキーの半世紀」という要素を加えることで「財政赤字の必要性」を導出し,「機能的財政論」と合わせて「雇用保証プログラム」(JGP)という政策提案に至る構造を解説した。さらにMMTの租税論・予算論を詳細に検討することで,既存の財政学との視点の違いについて整理した。

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資金運用者資本主義という認識と「ミンスキーの半世紀」という要素を加え「財政赤字の必要性」を導出,機能的財政論と合わせJGP政策提案に至る構造を解説。MMTの租税論予算論を検討し既存の財政学との視点の違いに

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後で読む 前に読んだ気がするけど 財政論 スペース https://t.co/qWl1k8jwBr
@WpZKxna5tGE96kR @orihara_zen @Cyborg_heart @gpl4l アコモデーション論点。又貸し説の乗数的信用創造の教科書では言葉さえ見つけづらい論点。銀行業務から述べた文献も紹介してる佐藤一光氏のMMT体系要約を貼る。 あとtogetterの望月氏の理解が参考になる。 因みに異端派から探すなら渡辺良夫が良い https://t.co/8C8wfxensL https://t.co/QuPyDTtVMx
現代的貨幣論の構造と租税論・予算論からの 検討 佐藤 一光 https://t.co/pCv5uyrbxB
読んでなかった… https://t.co/0DOYdK2zgy
「インフレ抑制のために失業を利用することを拒否し,避けがたい金融危機に対応するべく,働く意思と能力のあるものを無制限に一定の賃 金かつ財政赤字で雇用する JGP の必要性を訴える」p.168 佐藤一光「現代的貨幣論の構造と租税論・予算論からの検討」 https://t.co/AQwkj74ybU
#MMT #リフレ #ケルトン理論 #スミス理論 #租税論 #予算論 https://t.co/0ieqdCdwOU
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「水平的貨幣はマネーストック(MS)に相当するが,BM を預金者から集めてそれを貸し出しているのではなく,MS と BM には本質的な関係はないと考えるところに特徴がある」 現代的貨幣論の構造と租税論・予算論からの検討 https://t.co/FKYLSWErYf
佐藤一光(2020)「現代的貨幣論の構造と租税論・予算論からの検討」『財政研究』16:152-171。https://t.co/VSJeYB6BvD

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