- 著者
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住吉 正孝
- 出版者
- 順天堂医学会
- 雑誌
- 順天堂医学 (ISSN:00226769)
- 巻号頁・発行日
- vol.49, no.3, pp.321-326, 2003-09-30 (Released:2014-11-12)
- 参考文献数
- 5
本邦においてゴルフは大変人気の高いスポーツであるが, スポーツ中に発症した心筋梗塞はゴルフが最も多いと報告されている. その理由として, (1) 動脈硬化危険世代である中高年男性のプレーヤーが多い (心筋梗塞を発症し易い人がゴルフをしている!), (2) 普段運動しない現代人にとってはゴルフといえども楽なスポーツではない, (3) 仕事の延長線上で気を使いながらプレーすることが多い (接待ゴルフなど), (4) 飲酒してのプレーやプレー中の喫煙は当たり前といった娯楽的風潮がある, などが挙げられる. 実際にゴルフ中発症した急性心筋梗塞患者の検討では, 全例男性で, 50歳代から-0歳代がほとんどを占め, 喫煙率が高く, 冠動脈危険因子を複数持つものが多かった. また, 心筋梗塞は午前中, フェアウエーでの発症が多く, ショットの前後に心拍数がいちじるしく上昇するため危険な状況になると考えられた. 以上の検討より, 本稿ではゴルフで心筋梗塞を起こさないための10ヵ条を提言する.