著者
永田 典子
出版者
日本植物形態学会
雑誌
PLANT MORPHOLOGY (ISSN:09189726)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.25-33, 2011 (Released:2012-03-27)
参考文献数
56

細胞質遺伝の最初の報告は,オシロイバナにおける母性遺伝と,ゼラニウムにおける両性遺伝の同時掲載であった.母性遺伝の成立には,花粉の雄原/精細胞から物理的にオルガネラが排除される「物理的排除」に加えて,オルガネラDNAが選択的に分解される「選択的消化」のシステムが特に重要である.色素体とミトコンドリアが,母性遺伝するか両性/父性遺伝するかの運命の分岐点は花粉第一分裂直後であり,雄原細胞内のオルガネラ内のDNAは分解されるか増幅するかのどちらかに二極化する.本稿では,被子植物にみられる細胞質遺伝の複雑さと多様性を念頭において解説する.

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被子植物の細胞質遺伝 https://t.co/LHmeeQVzoz >高等植物には必ずしもこの原則があてはまらない. 大部分の植物は母性遺伝をするが, 両性遺伝するものも相当数存在し, 父親からのみ遺伝する父性遺伝のものも散見される ええ...
質問対応で細胞質遺伝についてお勉強。 J-STAGE Articles - 被子植物の細胞質遺伝 https://t.co/PFGTY3dtbF

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