- 著者
-
友利 幸之介
- 出版者
- 公益社団法人 北海道作業療法士会
- 雑誌
- 作業療法の実践と科学 (ISSN:24345806)
- 巻号頁・発行日
- vol.1, no.4, pp.57-67, 2019 (Released:2019-11-29)
- 参考文献数
- 24
作業療法のエビデンス構築は, 他領域と比べて明らかに遅れている. これは研究者の責任に依るところが大きいと猛省しているが, 臨床研究には臨床家の参画が欠かせない. 臨床家一人ひとりが, 研究を他人事とせず取り組むことが求められている. そこで本稿では, 作業療法研究のロードマップと題して, 1) まず研究論文を日々の臨床で活用することから始め, 2) 良質な事例報告とは何かを定義し, 3) 事例報告で生成された仮説を疫学研究へ発展させるための方法と, 4) 最後にエビデンスを構築するための仮説検証方法について論ずる.